大迫純一・著、BUNBUN・イラスト、GA文庫。
6月16日(火)読了。

街から遠く離れた山間。
人も寄りつかぬ場所にその『家』はあった。
訳ありの老若男女が救いを得て過ごすその地で、一人の『家族』が命を落とす。
一見すると病死だった。
しかし、その死を主のレプリシアは言い当てていた為に事態は混迷し……

いやはや、ミステリなポリフォニカ、素敵ですねぇ。比較的ミステリとしての謎解きは易しめながら、マナガとマティアの謎解きには一捻りあったり侮れぬ御華詩です。予告通り、マナガの過去が明かされてでも、それ以上に衝撃的な事実が明言はされないまでも提示されていたり、そろそろ繋がってくる頃合いです。次巻でいよいよ完全解明らしいので楽しみでなりません。長い長い出題編に対する回答編。読者への挑戦状はさり気ないあとがきの言葉。いいですねぇ、このノリ。

ネタバレ避けて事件の詳細は書きませんが、それ以上にシェリカ活躍しすぎというかキネティックのゲストが既に黒といずれ始まる金に無くてはならない存在になっている辺り美味しいですねぇ。てか、この流れがミスディレクションでなければ、本当にそうなるのでしょうか? 黒の次に金が始まるのか並行するのか解りませんが出るのが待ち遠しいです。この作者は筆が速いのでそう遠くない未来に読めると信じて。

てなところで次は『もふもふぅ珠枝さま! 3』です。

神曲奏界ポリフォニカ アドレイション・ブラック (GA文庫)

大迫 純一
出版社:SBクリエイティブ
発売日: 2009-05-15