西野かつみ・著、蔓木鋼音・イラスト、 MF 文庫 J 。
7月23日(木)未明読了。
主人公の名前は富士山清貴。
彼はごく普通の少年でした。
ただ一つ違ったのは、喧嘩が異常に強いこと。
そのため、望まないにも関わらず近隣の不良を蹴散らして周りから恐れられて彼女はおろか友達もほとんど居ない始末。
そんな彼も高校生になり、今度こそはと思ったモノのやはり喧嘩の日々からは逃れられず。
入学初日に先輩方をボコボコにして今までと変わらないことに絶望した彼の元に現れた幼児体型の魔女っ娘が転機となりました。
いきなり、流されるままその魔女っ娘ハルマのしもべとされてしまって……
作者が作者なので色々とハラハラしつつも、中身は確かに純愛というかそんな感じの御華詩でした。
タイトルの通り、モチーフはパンドラの箱の神話ですね。若干強引ながらも面白い展開でしたねぇ。テンポ良く進んで、清貴とハルマの関係もいい具合に進展していって、こそばゆい感じが中々に心地よい、そんな御華詩です。まだ続きそうなんで『かのこん』共々追いかけてみたいと思います。
そんなところで次は『黒姫のユズハ3』です。