田口一・著、をん・イラスト、 MF 文庫 J 。
7月23日(木)読了。

海賊の島での戦いの後、復活した火の姫ホノカ。
文様師ギルドでは、信仰対象の復活を祝う盛大な式典が開かれていた。
だが、その宴の最中、ログール兵が総裁の元に押し掛けてくる。
要求は王都を訪れるログール皇帝へのホノカの謁見。
危険と知りながらも街を守るためにホノカは要求に応じる。
そんなホノカを心配し、ユズハとレンは王都まで追いかけていくのだが……

姫の力を軸とした物語が、中々よい感じに動いてきましたねぇ。
今回はこれまでの積み上げを活かした今までよりも大きな御華詩になっていますね。
姫という存在がどういうものなのか? それが、この世界にどれだけ大きな影響を与えうるのか? その辺りが強く出る内容となっていました。ジワジワとフィアナ王国を浸食していたログール帝国の大きな動きも出てきて、一つのターニングポイントになる感じですな。
あと、ようやくラ・シェーヌ嬢のイラストがあったのが嬉しい限りです。

そんなところで次は『蒼月のイリス2』です。

黒姫のユズハ3 (MF文庫J)

田口 一
出版社:メディアファクトリー
発売日: 2009-06-25