鳥羽徹・著、戸部淑・イラスト、 GA 文庫。
8月18日(火)読了。
幻獣住まうオルキヌスで種族間の調停を生業とする稲朽深弦。
大きな事件を一つ解決して幾つかの種族の信頼を得たモノの、まだまだ掛けだして暇な日々を送っていた。
そこへ、彼の事件で関わったハーピーから誘いがありドワーフの住まうルドルフ火山へ赴くこととなる。
そうそう近づく機会の事の無い場所で喜んで付いていったモノの、これが巡り巡って新たな事件と関わることに繋がって……
暴力によらない戦いというか舌戦をメインとした駆け出し調停者の物語第二弾。
相手が幻獣でその気になれば一ひねりで人など殺られてしまうような世界観で『言葉が武器』という設定が上手く働いていますな。まぁ、その延長線上で漫才が基本ではありますが、そこに伏線を色々鏤めたりしてあって物語が上手く流れていました。幻獣自体は物騒なのも居ますが全体的に暢気な雰囲で、読んでて癒されます。今後も続きそうなのでまた、出たら読もうと思います。
てなところで一転シリアスに次は『戦う司書と絶望の魔王』です。