葵東・著、蔓木鋼音・イラスト、 GA 文庫。
9月18日(金)読了。
第1回GA文庫大賞奨励賞受賞作。

百のドラゴンを倒したとされる英雄ドークは後に魔法材店を開く。
その孫であり三代目店主であるシャルトは、英雄とは無縁の暢気な生活を送っていた。
そんな彼の元に、一人のやんごとなき少女が訪れる。
英雄を求めドラゴンを倒すと息巻くその少女に行きがかり上、同行することになった三代目は……

なるほど、魔法や法術やら文化の設定やらの世界観、主人公のちょっと特殊な生い立ちやら背負っているモノ、テンポのよい会話など、分かり易いところでそつなくこなした作品ですな。特に、主人公の性格付けが良かったように思います。ただ、色々と思わせ振りな伏線が設定が取って付けたように回収されたり結局曖昧すぎて説得力が無かったりで微妙なところもありましたが(;^^) 特に、最終章は無かった方が良かったと思うのは気のせいか…… 何か、あれで読後感が変わってしまったので。まぁ、語らないのは投げっぱなしで手抜きとか評価シートに書かれたことのある人間としては、確かに伏線張ったからには回収するのがラノベの流儀なのかも知れませんが(;^^)

てなところで次は『純愛を探せ!2』です。

魔法の材料ございます ドーク魔法材店三代目仕入れ苦労譚 (GA文庫)

葵 東
出版社:SBクリエイティブ
発売日: 2009-08-15