日日日・著、みことあけみ・イラスト、 MF 文庫 J 。
9月28日(月)読了。

『恋の病』。
遂にそれが死に至る不治の病となった世界。
一人の少女が、可愛らしいことをコンプレックスとする少年を音楽室に呼び出した。
そして、少女は少年に告げる。
「あなたのことが嫌いだから」
だが、少年は嫌われたからこそ彼女のことが気になり始めて……

非常に面白いテーマですね。『恋愛』をテーマにしつつ、『恋』が死に至る病となって本当に恋をすると死んでしまう。
だから、子供のすり替えにより最初から『兄妹』『姉弟』という家族として恋愛ではなく家族愛に置き換えて種を繋いだ人々。
そんな世界で恋する少女の物語。
何というか、日日日作品では童話の類をテーマとすることは多いですが、今回はまた違った感じですね。まぁ、毎回芸風を変える方針のようなので意図的なんですな。
……しかし、日日日だけに、もしもこれが続いたら多分こんなドロドロの血生臭い展開になるだろうなぁとか思ってたらあとがきでそういう風になることを自覚していたというのが楽しいところです。
死と隣り合わせの恋。シリーズとなるようなのでその末路がどうなるか、楽しみにします。

てなところで次は『緋弾のアリア4』です。

みにくいあひるの恋 (MF文庫J)

日日日
出版社:メディアファクトリー
発売日: 2009-08-21