熊谷雅人・著、魚・イラスト、 MF 文庫 J 。
1月6日(水)読了。

化学・物理部、通称『化物《ばけもの》部』部長荒瀬はるかは、ある日こう言った。
「すごくお金が欲しいです」
何でも、部活動を続けるための資金が苦しいらしい。
どういう使い方をしているのか、銀行へ100万円返済する必要があるという。
そこで、優勝賞金100万円の『渚の女王コンテスト』へ元アイドル候補生だった幽実香を送り込むことを決める。
しかし、とある事情でコンテストの審査に含まれる遠泳に幽実香が参加困難であることが判明するも、はるかは作戦を強行して……

手段のためには目的を選ばない、荒瀬はるかに振り回される、退魔師の名門山伏家の落ちこぼれ、竜弥の成長譚…… でしょうか? その視点で見ると良い具合に話は展開しているのですが、はるかの行動に理由があると匂わせているとはいえ、タイトルに嘘偽りなしの行動はちょっとばかり引いてしまうのも事実。まぁ、そういうキャラとして描かれてはいるのですが。そんなはるかが竜弥との関係でどう変わるかも、一つの見所なのかもしれませんな。

てなところで次は『ラグナ・クラウン』です。

荒瀬はるか、容赦なし! 2 (MF文庫J)

熊谷雅人
出版社:メディアファクトリー
発売日: 2009-11-21