三門鉄狼・著、白田太・イラスト、 MF 文庫 J 。
1月8日(金)読了。
第五回 MF 文庫 J ライトノベル新人賞佳作受賞作。

『薔薇の悪魔』と呼ばれる存在に人類が地上を追われ100年近く。
人類は未だ地上を諦めず虎視眈々と力を蓄えていた。
そんな中、薔薇術と呼ばれる特殊能力に目をつけたセヴィリア王女は、独自に薔薇の悪魔の対策を研究し私兵を集めていた。
そうして、彼女は一人の少年と出会う。
「姫様の騎士となる男だ」
そう豪語する少年は確かに類い希な薔薇術の使い手だった。
しかし、その素行には大きな問題があって……

ぶっちゃけ、色々と要素を付け足してはいますがファンタジーの王道ですな。
主人公が「強い、けど、台無しなぐらいエロい」という残念な設定とか、若干苦しい気もしますが二転三転する設定など、エンターテインメントとして非常にそつなく組み上げられた作品という印象です。正直、ちょっと話が急すぎて感情移入しづらいところも無きにしもあらずですが、まだまだこういった作品の需要もあるということですねぇ。どうも、二賞同時受賞してるようなので機会があればメガミ文庫の方も読んでみたいと思います。

てなところで次は『えむえむっ!8.5』です。

ラグナ・クラウン (MF文庫J)

三門 鉄狼
出版社:メディアファクトリー
発売日: 2009-11-21