日日日・著、x6suke・イラスト、ファミ通文庫。
1月24日(日)読了。
『世界会議』の後、人間と人外の垣根が取り払われ世界に平和が訪れていた。
狂乱家族も、凶華が職探しをしたり、月香が単身バカンスに出かけていたり、それぞれの生活を満喫していた。
しかし、完全な平和など歪んだもの。
それは『悪』を切り捨てるということ。
だから、悪党、黄桜乱命が立ち上がる。
舞台は正夢町。
そうなれば、彼女と因縁のある銀夏も動くことになり……
『裏社会編』開幕! そしてこれは遂に語られる銀夏の物語でもあります。
これまで家族のことを常に思いつつも、どこか距離をとっていた存在の彼ですが、今回は彼の因縁が根底にあります。
今まで仄めかされつつも、明示されなかった謎が明かされつつ、やるせない恋の物語は日日日にしては珍しいオーソドックスな内容ですが、この狂乱の中にあるからこそそれが光るというか、後半は引き込まれるモノがありました。
また、何気にお父さん大活躍ですな。凶華ともすっかり夫婦漫才が板についた感じですね。そして、優歌…… 巻を重ねる事に黒い時間がさっぱり延びてますが、これはこれで成長なんでしょう…… 微妙ですが(;^^)
今回は前編のようで話は次に持ち越し。素直に待ち遠しいですな。
てなところで次は『無限のリンケージ2 -ディナイス・ザ・ウィザード-』です。