遂に一部昇格を果たしたラーベルト。
だが、トップリーグは甘く無い。
せめて今期の降格を回避するために手堅く引き分けを狙いの戦略を続けるも負け続き。
不甲斐ない結果に自らを責めるラーベルトだった。
更に、次の対戦相手はトップリーグでも最高峰と言える万能選手にして魔術師の異名を持つディナイト。
そんな折り、新しい風を吹き入れるために一人の少女がチームに招かれて……

特殊な力場を発生するリングを三つまで用いてその能力を駆使して戦う BTR - Battle of Triple Ring - 。
その BTR において愚直に騎士を貫くラーベルトの物語。今回は非常に清々しい御華詩でした。
前回で彼の背負っているものがしっかりと描き出されましたが、それと負け続きの自身との葛藤と成長の御華詩ですかねぇ。
能力バトルチックながら柔軟なルール設定があるのでやっぱりスポーツとして、上手く話を持って行ったなぁ、と感じます。このノリならまだまだ続いていきそうな雰囲気です。 BTR を通してラーベルトの悲願の行く末がどうなるか、楽しみなところですねぇ。

てなところ次は『ドーク魔法材店三代目仕入れ苦労譚 魔法の材料ございます2』です。

無限のリンケージ 2 -ディナイス・ザ・ウィザード- (GA文庫)

あわむら 赤光
出版社:SBクリエイティブ
発売日: 2009-11-15