日日日・著、左・イラスト、ガガガ文庫。
2月7日(日)未明、読了。
月読鎖々美はがんばらない。
ただ、部屋に引き籠もり、兄が繰り広げる邪神《やがみ》三姉妹とのラブコメを見守る日々を送っていた。
だが、改変される世界は段々と彼女を巻き込む方向に動き出す。
気がついたときには鎖々美も他人事では無くなって……
ネットゲームのメタファやら、神話の扱い方が面白い作品でありました。
まぁ、日日日の実験的作品ですな。そう思って読んでたらあとがきで本当そのまんまのこと言ってますし(;^^)
これまでも日日日は大量に書いているだけに作風を色々研究している節があって、ガガガ文庫を実験場とした作品がこのシリーズとなりそうな雰囲気ですな。意図してるかはしれませんが、ライトノベル的な要素と一般文芸的要素が鬩ぎ合うような空気感が漂っていたように思います。とはいえ、読み終わってみると、このタイトルが秀逸なので一本取られた気分となる、そんな作品でした。これをどう転がすのかは興味深いモノがありますので、続きが出れば読んでみたいと思います。
てなところで次は『生徒会の七光』です。