田口一・著、をん・イラスト、 MF 文庫 J 。
12月6日(日)読了。

弱小三流木出版社の起死回生の策として、ライトノベルを書くことになった時任孝一。
担当編集であり、クラスメートでもある三流木出版の社長の娘、萌花の協力のもと、どうにか1冊の本を世に出すことに成功した。
だが、それは始まりに過ぎない。
ライトノベルは、シリーズ化してこそのモノである。
早くも、萌花は2巻のプロットを孝一に求めるのだが……

いや、なんかすごい心に響く御華詩でした。今回は、ライトノベルを書くという視点よりも、その本がどう世に出て行くのか、をデフォルメしつつ描く無いようだったのですが、本当、著者から読者までの間にどれだけの人間が関わっているのか、そして、読者に届くと言うことがどれだけ大きなことなのか、考えさせられる御華詩でした。これは、別にライトノベルに限らず、作家に限らず、何かしらを創る仕事をしている人間には共通するモノだと思います。また、商業に限らず、同人でも同じ。
初心に帰るというか、色々と思い出させてくれる御華詩でした。完全に感想ばっかりで内容に触れていませんが、前巻では活躍できなかった風見鶏さんが活躍してたり、新キャラが中々いい役回りだったりという以上は、読んでのお楽しみということで。

てなところで次は『みにくいあひるの恋2~死にぞこないの人魚姫~』です。

三流木萌花は名担当! 2 (MF文庫J た 5-9)

田口 一
出版社:メディアファクトリー
発売日: 2009-12-22