葉村哲・著、ほんたにかなえ・イラスト、 MF 文庫 J 。
2月27日(土)読了。

夏休みに瑛子の誘いで彼女の家の別荘へと訪れた雪道、天音、シロコ。
別荘に到着し、雪道が自分に宛がわれた部屋に入ると、何故か先客が居た。
アラバスターのような白い肌を持つ少女の名はコッペリア。
『領域』の関係者と思われる彼女を警戒しつつも、雪道達は彼女を匿うこととなって……

更に燃料投下の第三弾といいますか、そんな御華詩ですな。ラブコメチックな日常の中に紛れ込む非日常というか、物語の中心となるコッペリアに関わるとある描写は結構面白い試みだなぁ、と感じました。ただ、ラブコメを前面に出しつつも『式』を巡る神話的な雰囲気も強まってこの作者の持ち味のようなものが感じられる内容でした。
こうして、ラブコメチックな日々と『式』を巡る戦いがどこへ進んでいくか、続きを楽しみにしたいと思います。

てなところで次は『ダブルアクセス』です。

天川天音の否定公式〈3〉 (MF文庫J)

葉村 哲
出版社:メディアファクトリー
発売日: 2010-01