田尾典丈・著、有河サトル・イラスト、ファミ通文庫。
6月1日(火)読了。
世界の改変からどうにか復帰した後のこと。
咲の様子がおかしかった。
武紀はどうにかして彼女の悩みを知ろうとしても上手くいかない。
理恵や周囲の協力を得ても、結局その悩みは解らなかった。
そうこうする内、咲の身に大変な事態が降りかかって……
ゲーム世界の現実投影、という題材から、メタな存在によるSFチックな流れとなってきたシリーズ5冊目。
今回は、ゲームのことよりもSF的なノリが特に印象的でした。これは、メタな世界が大分形を明確にしてきた空なんでしょうね。『エターナルイノセンス』などの特定のゲームではなく、『現実』と『虚構』の関係として抽象度が一つ上がったというか、そんな感じですね。なので、内容的に特定のゲームに繋がったりはしませんでした。まぁ、全然違うレイヤーで某キャラのネーミングで『らぶデス』を思い出しましたがわからないならわからないでいい。
大分、この作品世界の真実に向かって情報が開示されてきて色々と推理を巡らせる段階に来ましたが、まぁ、素直に続きを楽しみにしたいと思います。来月には外伝も出るようですし、そちらもヒントになるでしょしね。
あと、高橋さんの存在の意味が大きくなったようにも思います。彼女の立ち位置もこなれてきていい感じです。
まぁ、そんな感じで、5巻発売&順次刊行おめでとうございます。好調ですねぇ。
てなところで、次は『荒瀬はるか、容赦なし!3』です。