三門鉄狼・著、白田太・イラスト、 MF 文庫 J 。
6月12日(土)読了。

『ベイカー』でのマリアを巡る事件解決後、唐突にマキアート学院に転入生が現れた。
それは、なんと王女、セヴィリアだった
『ベイカー』での一件を受けての潜入調査を目的ということだがどうにも行動は微妙だ。
そうしてロック達との学院生活を始めたセヴィリアではあったが、程なく、新たな転入生が現れる。
誰有ろう、薔薇の女王。
かつて、セヴィリアが滅ぼした筈の彼女が何故現れたのか?
敵対する意志はないようなのだが……

王道ファンタジー、これにて完結、ですな。面白くなってきた所だったのでちょっと残念な気もします。
馬鹿だからこそ、余計なことに惑わされず間違えないロックや、恋心と王女の間で揺れるセヴィリア、そして、『ベイカー』の一件でロックを意識し始めたマリア、とキャラ配置が整ったところでしたからねぇ。でも、その辺りの関係を一冊で可成り強引ではありますが派手に消化して終わったのは良かったと思います。その傍らで、ベタながら人間の業とか、結構深いテーマもあったようにも思います。まぁ、次回作に期待、ですかねぇ。

てなところで次は『プシュケープリンセス3』です。

ラグナ・クラウン 3 (MF文庫J)

三門 鉄狼
出版社:メディアファクトリー
発売日: 2010-05-22