鳥羽徹・著、戸部淑・イラスト、 GA 文庫。
6月20日(日)読了。
オルキヌスに配属された新人だった深弦も自力で実績を重ねつつあった。
だが、師匠である秋永壱里の不在がバレると強制的に任を解かれる状況に変化は無い。
協会をどうにか誤魔化して事務所に戻った深弦は、突然の来訪者に唖然とする。
彼女が開いた扉の前に立っていた女声。
それは、秋永壱里に他ならなかった……
神獣住まう島での血なまぐささのかけらもないゆるい調停の物語、これにて完結。
いやはや、この緩い空気は読んでて癒されるのでちょっと寂しいモノがありますねぇ。
全体としては、深弦の成長が上手く描かれていたと思います。特に、今回のラストエピソードはいいですねぇ。定番とは言え、心地よいラストでした。
この物語の根幹をなす調停=会話のテンポは大好きだったので、この作者が次にどんな御華詩を書くか楽しみにしたいと思います。
てなところで次は『”文学少女”と恋する挿話集《エピソード》3』です。