猫砂一平・著/イラスト、角川スニーカー文庫。
7月24日(土)読了。
見えるということが切っ掛けとなり、老婆走の世界に足を踏み入れた『心霊研究院三号童子』。
だが、彼には自分の老婆が居なかった!
本格的に老婆走を始めるに当たって、先ずは老婆を手に入れなければならない。
そうして、三号は夜の寂れた道を訪れる。
そこには、タクシー運転手を震え上がらせたババアが居るという……
レースの道具立てを上手く幽霊やらに置き換えた御華詩第二弾。作者が一番祟られそうですが、幽霊達と人間の価値観の違いやらが面白いですな。今回、三号は老婆走の道を大きく踏み出すことになりますが、そこにお岩と花子の悪霊心(?)が絡んだりしてきます。ちょっとばかり語り部の三号の鈍さ加減が青臭く感じたりもしつつ、それはそれで楽しめました。次も、そろそろ出る頃ですな。
てなところで次は『ささみさん@がんばらない2』です。