大迫純一・著、 BUNBUN ・イラスト、GA文庫。
10月22日(金)読了。

メニス帝国の警察法では、定期的な射撃訓練が義務づけられていた。
通例、それは年に一回なのだが、例外的に射撃訓練の義務が発生することもある。
その日、マティアとマナガは半年も経たずに二度目の射撃訓練を受けていた。
銃が苦手なマティアは、そんな状況に辟易として……

無頼の男が酒場の隅で、歯を喰いしばり、喉の奥に号泣を呑み込んで、それでも肩の震えを隠しきれずにむせび泣いているような、そんな渋いマチヤ・マティアとマナガリアスティノークル・ラグ・エデュライケリアスの物語である黒のポリフォニカ。
様々な因縁から解放され、出会うべくして出会ったレオンガーラ・ジェス・ボルウォーダンとサジ・シェリカの物語となる筈であった金のポリフォニカ。
共に、大好きな作品でした。数多読んできた中でも、続きを待ち遠しく思っている作品でした。
もう、その続きを決して読むことが出来ない喪失感に、ただ、今は、流れるままに涙を流し、キーボードに向かっています。
でも、この作品と出会えたことは、本当に幸せなことでした。幸せだからこそ哀しいのです。哀しいのは幸せなのです。
素敵な物語を産み出して下さった大迫純一氏に感謝の意を示すと共に、ご冥福をお祈り致します。

さて、湿っぽいのはここまで。
気持ちを切り替えて次は『えむえむっ!9.5』です。

神曲奏界ポリフォニカ インタルード・ブラック (GA文庫)

大迫 純一
出版社:SBクリエイティブ
発売日: 2010-10-14