田尾典丈・著、有河サトル・イラスト、ファミ通文庫。
11月3日(水)読了。

どうにか咲の窮地を救った後。
武紀の元に従妹の麻衣がやってきた。
世界改変である程度の記憶があることもあり、冷や冷やとすることもありながら、麻衣もヒロイン達とそれなりに打ち解ける。
だが、武紀の目的を彼女は全力で拒絶した。
それと時を同じくして、世界改変の効果がおかしくなり始めて……

メタな構造を自覚した上でのSF的な要素が増してきた六冊目。
今回の事件は、確かに起こるべくして起こったモノですが、それに対する対処は興味深いモノがありました。それが許されるなら、一つの理想型ではありますからね。とは言え、それに甘んじることなく、武紀達は立ち向かっていきます。
この世界の仕組みはまだはっきりとはさせられていないというか、深い部分は外伝の方で紐解かれそうですが、自覚的にそれらを活用すると話の幅も広がっていきそうですな。まぁ、今回のラストなんかは、正にそんな感じで。正直、次が待ち遠しい。
また、 Fandisc からの流れで四阿ちゃんも『投影されたヒロイン』としてきちんと扱われるようになったのは嬉しいことですね。眼鏡っ娘がいないなんてギャルゲーとして破綻していますから。そもそも最近のギャルゲーは…… っと脱線した。
それと、 huga がツボでした。いやぁ、時間の無さがヒシヒシと伝わって来ます。次は fuga ですかね。

とまぁ、そんなところで次は『不堕落なルイシュ』です。

ギャルゲヱの世界よ、ようこそ! disc6 (ファミ通文庫)

田尾 典丈
出版社:エンターブレイン
発売日: 2010-10-30