森田季節・著、伊東ライフ・イラスト、 MF 文庫 J 。
11月5日(金)読了。
那智を救うため、兄の元を訪ねるミタマ。
しかし、兄は引きこもりをこじらせて山ごもりの末に悟りを開いた修験者。
加えて、極度の男性恐怖症。
兄の潜伏する修行場を訪れたミタマは、彼のテリトリーには当然の壁にブチ当たる。
男子禁制。
兄に会うためには、修行所をクリアせねばならない。
だが、足の悪い那智だけでそんなことは到底不可能で……
不老不死となった人類が、人口爆発を防ぐために六十歳で処分される世界。
寿命を外的要因に委ねる人類にとって、家族とは何なのか?
『死』の概念がどこか違ってしまった世界での、家族の物語、これにて完結。
うん、最後が若干駆け足だった気もしますが、2冊で綺麗にまとまったと思います。狂った世界観のようで、純粋な愛の物語だったとも言えますな。このオチは、人を選びそうですが私は好みでした。丁度良い塩梅の読後感。
てなところで次は『緋弾のアリア7~火と風の円舞《キャスリング・ターン》~』です。