明月千里・著、 mebae・イラスト、GA文庫。
7月16日(土)読了。
夏休み。
都築初は、月見月家の別荘に招待されていた。
いや、状況的には『拉致』といった方がよいかもしれないが。
彼はそこで、事件に遭遇するのではなかった。
そう、今回彼に課せられたのは『犯人役』。
理解が受けた『依頼』を遂行するために、共犯者として他の月見月の者達を出し抜こうとするのだが……
嵐の山荘というよりは、ゲーム的な意味での制限状況下での事件の発生と解決、というのがこの作品の持ち味、ということが何となく感じられた第三巻。まぁ、本格としてはアンフェアですが推理ゲームとしては中々いい塩梅の御華詩でした。
一方で、理解の在り方も、月見月の関係者との接点を初が知ることで、少し紐解かれていったというか。相変わらず、何もかもを容赦なく突き放すような在り方でも、その奥に何が隠されているのか? ここからは、そういった部分にもスポットが当たりそうですな。
てなところで引き続き次は『月見月理解の探偵殺人4』です。