白鳥士郎・著、切符・イラスト、GA文庫。
9月19日(月)読了。
ガイアが俺にもっと耕せと囁く……
農業高校に通う畑耕作は、とあるアイドルの熱狂的なファンであった。
部屋中、彼女のグッズで溢れるような、それはもう、熱狂的な。
そんな彼のクラスに、ある日突如転校生がやってきた。
彼女の姿に、驚愕を隠せない耕作。
なんとそれは、憧れのアイドルその人で……

農業をテーマにした学園ラブコメ、ってところですかね。ストーリー的にはテンプレート的ではありますが、農業を上手く絡めていますな。
作者に実績があるからこそできることでしょうが、会話などのテンポは速いながらも根底のストーリーはじっくり時間をかけて進行している印象です。だから、物語を追おうとすると焦れったいのは否めません。それでも、小ネタはいい感じですし、まぁ、深く考えずに楽しめるって意味では昨今のライトノベルとしてはよくできていますねぇ。というか、このパロディ「気付かないなら気付かないでもいい」ってのまで含めたらなかなかの密度でありますな。GAだったらこれぐらい大丈夫ってことですね。ちぃ覚えた。
続巻前提で書かれているのもあって、次への伏線もあれこれありますんで、続きが出たらまた読んでみたいと思います。

てなところで、次は『彼と人喰いの日常』です。

のうりん (GA文庫)

白鳥 士郎
出版社:SBクリエイティブ
発売日: 2011-08-10