大迫純一・著、Ein ・イラスト、GA文庫。
9月30日(金)読了。

工藤大樹は、ちょっとしたことで幼馴染みの機嫌を損ねた。
その結果、いつも一緒なのにその日に限って別々に帰ることになった。
でも、そんなのは本当によくある日常風景。
いつも一緒だったから、どうやったら機嫌を直すかも解っている。
今後の算段を付けつつ歩く帰り道。
大樹は、出会う。
出会ってしまう。
それが。
彼の運命を。
想像を絶する過酷な渦へと引き込むことに、まだ気付いていない……

一人の少年が日常から戦いの日々へと生きる世界を変えるに至る物語。
それは、非常に残酷で、切ない、戦いの日々でした。
『ヒーロー』が抱えるべき悲哀とでも言いますか、そういったモノがにじみ出る御華詩ですな。
ここから、始まり、やがて、終わりにこそは希望を見出したい。
そう思っても、もう、続きが書かれることはない哀しさ。
残念ではありますが、こうして最後の作品を読むことが出来たのは嬉しいことでもあります。

てなところで次は『俺の彼女と幼なじみが修羅場すぎる3』です。

法石姫-クロイハナトナクシタナマエ- (GA文庫)

大迫 純一
出版社:SBクリエイティブ
発売日: 2011-09-14