本田透・著、桐野霞・イラスト、 GA 文庫。
1月21日(土)読了。
突如帰国した流鏑馬剣の父、半次郎。
そして剣は、ライトノベルを書いていること、八雲と交際していることを知られてしまう。
激怒した父にライトノベルを書く事も八雲との交際も否定される剣。
しかも、その怒りは八雲と、その家族にも降りかかる。
実業家である半次郎が八雲の家族に突きつけたのは、カレーショップ『あたえや』の立ち退き。
更に、以前の縁で八雲には留学の話も来ている。
彼女と、家族と、夢の間で混乱する八雲。
悩んだ末、彼が選んだのは……
クライマックスまで一直線! 今までの平穏な日々は全て吹き飛び、曖昧にしていたことが曖昧ではいられなくなった、八雲と剣の運命や如何に? という御華詩。中々キツイ展開ではありますが、八雲と剣の互いを理解していながらも避けられないすれ違いや、それを見守り続けたゆうなの想いを始めとした周囲の愛情、そういったものの総決算になっていて、状況は厳しくとも温かいモノの感じられる御華詩でもありました。このラストから、どう結末へ持って行くのか?
それを楽しみに、引き続いて『ライトノベルの楽しい書き方10』です。