火海坂猫・著、春日歩・イラスト、GA文庫。
1月24日(火)読了。
大事なモノを守るために人喰いの妖と共に生きることを選んだ十夜。
ある日彼が学校へ行こうと玄関を出ると、対戦車ライフルで狙われていた。
迷彩服に身を包み、伏せてライフルを構える女は自らを『正義の味方』と名乗る。
どうやら彼女は退魔省の人間らしいのだが……
人喰いとの契約により大切なモノを守る代わりに日常を失った少年の御華詩。
妖と関わる世界に入ったことを否応なく突きつけられ、そこで生きていくことになっていく導入部とも言えますな。
まぁ、主人公が事情はともかく前巻でやらかしてしまっているわけで、それを背負っていくことを示す上で『正義の味方』という概念はいいですな。彼女の扱いが今後に活きてきそうです……うん、でも、この巻のヒロインは真白だった気もするんですが印象に残ってるのは朱音ですな。でもまぁ、そういう描かれ方をしていたような気もするのでそれもよし。
何はともあれ、ようやくシリーズとしてのスタートを切ったところなので、続きも読んでいきたいと思います。
てなところで次は『優等生以上、フリョー未満な、俺ら。2』です。