葵東・著、蔓木鋼音・イラスト、 GA 文庫。
2月9日(木)読了。

招かれたモーリアの街を結果的に救うことになったシャルト。
その結果、様々な勢力に一目置かれる存在となった。
当然、尊敬を集めるだけでなく、疎ましく思う人間も多い。
そう、今や彼は多方面から狙われているのだ。
マルブドークの街に戻って日常を過ごす彼の元に、非日常が訪れるのに、そう時間は掛からなかった……

大分間が空いてしまいましたがようやく4巻であります。既に仕入れはどこにいったのか気になりますが突っ込んだら負けなんでしょうな。
今回はすっかり要人となったシャルトが権謀術数に巻き込まれていくわけですが、ファンタジー世界の世情を使うことを緩衝材にしつつかなり嫌らしい展開でありまする。
で、やっぱり話は面白いと思いつつ何かモヤモヤするのは相変わらず。多分、シャルトが人間に思えないんですな。どうにも、『舞台装置』と感じられてしまって他のキャラは一人語りしているような、そういう印象を持ってしまうから、そこが引っ掛かるんでしょうねぇ…… まぁ、立ち位置的に役割を演じているところがあるので、そうなるのかもしれませんが、もう少し人間味を感じられればもっと素直に楽しめるような気がします。
ああ、でも、次からもっとタトラさんが活躍すればもうその辺りはどうでもよくなるかもです(;^^) 

てなところで、次は『まよチキ!9』です。

魔法の材料ございます4 ドーク魔法材店三代目仕入れ苦労譚 (GA文庫)

葵 東
出版社:SBクリエイティブ
発売日: 2010-07-15