高木幸一・著、庭・イラスト、GA文庫。
5月13日(日)未明読了。
赤井公は田所詠羅の祖母譲りの占いの結果に辟易としていた。
なんでも、大変な問題が一ヶ月以内に訪れるらしい。
なんとなくそれらしい問題をそうだと片付けていたのだが、巡り巡って後輩から休日に一目惚れした少女のことを聞かされる。
その特徴を聞く内、思い当たりまくりつい顔に出してしまう公。
そうなれば、紹介して欲しいと言われても致し方なく、断れずに紹介してしまうのも仕方ない……かもしれない。
かくして、公は詠羅をその後輩、道流也に紹介してしまう。
当然、そんな話が客観的に受け入れられる筈もなく……
異能やらは全く出て来ず、等身大の高校生ができる範囲であれこれやってみる青春小説第二弾。
なんというか、ライトノベルレーベルにはこういうのも必要ですよね、と思わせる作品ですねぇ。なんというか、青臭いんですが、それが新鮮というか。主人公が鈍感なだけじゃないというか、何かしらやるときはやれるだけはやるって姿勢が共感しやすいというか。もどかしいけども綺麗に収まりつつ、だからこそ、最後はどちらかを選ばなければいけない切なさみたいのもあって、いい塩梅ですな。これは、次も楽しみ。
てなところで次は『オトコを見せてよ倉田くん!6』です。