海空りく・著、有河サトル・イラスト、GA文庫。
5月20日未明、読了。

戌亥慎太郎は、目つきが悪いために周囲から怖がられて限られた交友関係の中にいた。
そんな彼がある日登校すると、下駄箱にラブレターが。
ちょっと丁寧すぎて妙な内容ながら、無碍にするのもよくないと、呼び出された桜の下に。
すると、桜の上から少女が落ちてくる。
そうして、ドタバタしている間に、慎太郎とその少女、此花つぼみの手は手錠で繋がれていた。
こうして、慎太郎とつぼみの共同生活が始まって……

海空りくさんの新シリーズ!
いやはや、手錠で繋がれるシチュエーションと主人公とヒロインの過去を絡めた展開が楽しい御華詩でありました。まぁ、ある意味お約束の積み重ねではあったんですが、それが綺麗にまとまっていて非常に読み易い作品でありました……ある一点を除いては。
そう、眼鏡界隈では否定されたあのシチュエーション。
悪魔の所業。
人として、やってはいけない、そう眼鏡者なら誰もが思う罪。
眼鏡っ娘から眼鏡を外そうと奮闘するなんてシチュエーションは断じて否。
それは、ヒロインを全裸に剥くより酷い仕打ち……
イラストもどう見ても眼鏡有り>>>>>>>>>(絶対に壊れない壁)>裸眼なのに……
正直、早苗さんがいなかったらやばかった。
つか、有名な『眼鏡を外して云々』ってシチュエーションのオチは、結局は眼鏡っ娘が眼鏡を外すことは不自然な状態で、最後は眼鏡を掛けた姿こそが自然で本来の姿でそれを観てくれる人が……ってなるんですよ? きっとこの作品もそうなるんですよね? 期待しています。

取り敢えず、眼鏡フェチならグルグル眼鏡はウェルカム! 眼鏡フェチ舐めんな!

と、要所要所で主人公に可成りガチで怒りを燃やしてツッコミながら読んでいたので、本来はテンポよいはずの文章を読み進めるのがキツイ作品でありました。なので、淡い期待を抱きながらも、もう次からメインヒロインは早苗さんだと割り切って読みたいと思います。
だから、もっと早苗さんに出番を!

何はともあれ、新シリーズ開始おめでとうございますです。

てなところで次は『神曲奏界ポリフォニカ エイフォニック・ソングバード』。無色のポリフォニカですな。