大泉貴・著、しばの番茶・イラスト、このライトノベル文庫がすごい!文庫。
6月10日(日)読了。

Cogito ergo sum.
我思う、故に我あり。
あらゆる存在を否定しても、否定を行う思考は否定できないという最終的な自己の存在肯定。
この言葉と、人形を愛好していたことでも有名な哲学者の名を冠した存在。
デカルト。
彼(?)は、猫であった。
だから、余り水は好きではない。
なのに、同居人に連れられて市民プールへ赴くことに。
そこで彼は、にぎやかなコトモノの一団と出会い……

今回はサブキャラ視点の短編集。でも、本編の補完にもなっていて完全な番外編というわけでもない、そんな3.5巻。
デカルトの話で始まりましたが、最後はシリアスというか、1巻の事件が起きるまでのバックグラウンドであり、次へのプロローグでしたな。大分この世界観もこなれてきたのと哲学科出身としては色々ニヤリとさせられることもしばしば。近い内に既刊を読んでしまいたいと思いつつ、積み上がった本を見て溜息一つ……まぁ、ゆるゆる読みます。

てなところで次はアニメ放映も近付いた『この中に1人、妹がいる!5』です。