榊一郎・著、カントク・イラスト、GA文庫。
9月11日(火)読了。
生まれつき聴力を持たない少女、コガムラ・ウリル。
だが、彼女は精霊が大好きで、神曲楽士を目指してトルバス神曲学院に通っていた。
とは言え、そもそも音楽を聴くことの出来ない人間に神曲を奏でることは不可能だと思う者が大半だ。
そんな逆境の中、高名な神曲楽士の甥として不要なプレッシャーに倦んだ少年、ミタムラ・ラグナスと出会う。
その出会いが、一つの奇跡を起こした。
コガムラ・ウリル。
『沈黙の歌姫《エイフォニック・ソングバード》』。
これは、一つの奇跡では足りない、苦難の道の途中……
前巻で完全にまとまっていたのですが、蛇足の部分を敢えて描くシリーズ第二弾。
世の中そんなに甘くない。でも、立ち向かっていくことは出来る。
新キャラのクシヅカ兄妹がいい具合に物語に噛みながら、そんなことを感じさせてくれる御華詩でありました。これは、神曲楽士だけではなく、あらゆることに通じることでもあるかもしれませんな。
とまぁ、そんなところで次は『俺の彼女と幼なじみが修羅場すぎる5』です。