海空りく・著、有河サトル・イラスト、GA文庫。
9月18日(火)読了。

一度は外れた手錠も再び元に戻り、相変わらず共同生活を強いられる慎太郎とつぼみ。
ただ、人間は慣れる生き物である。気が付けば、共にいることが当たり前になって日常生活も滞りなく行えるようになってきていた。
だが、いつまでもそのままでよいはずがない。
恋の成就が手錠が外れる条件。
なら、今度は慎太郎を誰かと引っ付けてしまえばどうだろう?
そんな企みが動いていることを、慎太郎はまだ知らない……

そんな訳で言語道断な主人公が言語道断な選択をしたために言語道断な結果を招いたシリーズ第二弾。幼なじみと委員長のターンですな。コメディメインながら、その中で彼女達の想いが描き出される、というのが今巻のメインストリームでしょうか。最終的にそれが悲劇の種になってそうな気もしますが、それはまだ先の話として。また、二巻目にして、つぼみが動き始めてていいですね。激しく余計な要素もありつつも高校デビューを果たしたというか、弱々しいと思わせて意外にええ性格してて段々と魅力的な女性キャラになってきましたねぇ。本当、これで眼鏡を掛けてたら最高なんですがねぇ? 眼鏡を掛けてたら最高なんですがねぇ? 眼鏡を……(以下エンドレス)

まぁ、そんな悪魔に魂を売った過去のヒロインの話はどうでもよくて、メインヒロインの早苗さんはやっぱりいいキャラですね。特に、主人公への殺意にはいつもいつもシンクロしてこれが感情移入と言うモノなのだなぁ、と普段余りキャラに入れ込まない私が思ったりもします。今回はサービスシーンなのかご無体なシーンなのか判断に苦しむ場面もありつつ、彼女がいるからこの作品を読んでいても平静を保てています。割とマジで。次巻の早苗さんの活躍に期待です。

てなところで次は『RAIL WARS! 3 -日本國有鉄道公安隊-』です。