企画/原作・志倉千代丸、著・たきもとまさし、監修・林直孝、イラスト・ huke 、5pb。
11月11日(日)読了。

これは、牧瀬紅莉栖を救えなかった、あの世界線での物語。
季節は巡り、冬が訪れようとしていた。
鳳凰院凶真は封印され、岡部倫太郎は当たり前な学生生活を送っていた。
学生としての日常の中、彼はあるセミナーに参加していた。
それは、かのヴィクトル・コンドリア大学の教授の講演であった
そこで彼は、紅莉栖の先輩にあたる比屋定真帆と出会う。
その出会いは、彼を一つの可能性へと導いて……

この作品に限りませんが、『 Steins;Gate 』を取り巻く派生した作品群は、原作ゲームかアニメを観て内容を既に把握している、否、あの驚きを体験した後の人以外は読まないことを推奨します。

ここには、確かにあった筈で描かれなかった物語が描かれています。チャンスを逃し、救えなかった倫太郎が、あのメールを送るまでの間にあった御華詩。まぁ、何を語ってもネタばれるので語りにくいのですが、こういう形でβ世界線の顛末を目にすることが出来たのを嬉しく思います。次の『永劫回帰のパンドラ』も楽しみです。

てなところで次は『這い寄れ!ニャル子さん10』です。