桂木たづみ・著、パセリ・イラスト、GA文庫。
12月25日(火)読了。
第四回GA文庫大賞奨励賞受賞作。

山本元春は、ある朝、通学電車でとある少女と乗り合わせた。
ドキリとするアクシデントもありつつ、電車を降りたところで少女は漫画のように転んでしまう。
そのとき、彼女が落とした一冊の大きな本。
それを拾ったことが切っ掛けで、彼は『しきもん』という不可思議な生物を知り……

ふむふむ、色々と突っ込みどころというかパロディとしても酷いモノがありますが、何となく独特な雰囲気をまとっているのは確か。ヒロインのもえぎも、ときどきは眼鏡を掛けるのと表紙をめくるときちんと装着していたことで好感度は高い。とはいえ、その性格は人を選びそうな気がしないでもない、というか。三人の個性的なヒロインというかその個性を『しきもん』という道具立てで表現した作品、というのが適切に思える気もします。真面目に深く考えたら、多分、しんどい。そんな御華詩、ですな。

てなところで次は『空に欠ける旋律《メロディ》2』です。

しきもんつかいはヒミツの柊さん (GA文庫)

桂木 たづみ
出版社:SBクリエイティブ
発売日: 2012-12-14