火海坂猫・著、春日歩・イラスト、GA文庫。
1月1日(火)読了。

唐突に戻った立夏の記憶。
混乱する十夜の前に現れるのは、あり得ない存在。
語られる事実。
迫られた選択。
人喰いに落ち、幸福を諦めた十夜は追い詰められながら、一つの選択を……

人喰いとの契約により全てを諦めた少年の物語、完結。
ふむ、十夜の性格を利用しつつ、中々面白いところに落としましたねぇ。確かに人によっては興ざめするかもしれないんですが、黒衣のキャラを考えればこれこそがらしいエンディングとも思えます。というか、巻を追うごとに、黒衣が何を考えているのか? という部分が興味深く、それが突き詰められてこうなった、と考えるとこの先を想像して楽しめますな。
なんというか、個人的な理由で思い入れの深い作品でもあったのですが、気持ちよく最後まで楽しめました。次回作も楽しみです。

てなところで次は『うちの居候が世界を掌握している!3』です。

彼と人喰いの日常 4 (GA文庫)

火海坂猫
出版社:SBクリエイティブ
発売日: 2012-10-13