天乃聖樹・著、めがりす・イラスト、GA文庫
4月11日(木)読了。
第5回GA文庫大賞奨励賞受賞作。

陽山《ひやま》晴斗《はると》はピンチだった。
いわくありまくりな職業の両親からの仕送りが途絶え、喰うに困る自体に。
そんな彼の目に学内で飛び込んできた、部員勧誘(?)チラシ。
『お腹いっぱいご飯を食べたくありませんか?』。
示されていたのは、正に今の晴斗にぴったりの内容。
だが、記されていた駐車場隅の小屋に辿り着くと、一人の少女が倒れていて……

貧乏神(空腹)と妖精女王の末裔(空腹)に魅入られた貧乏少年の御華詩。見方によっては『価値観の転換の物語』とでも言えるような内容ですな。若干、主人公の頑なさが鼻につく部分もあったりしたのですが、全部読んでしまうと上手く機能してたかなぁ、とも。オーソドックスな構成ですが、そこがちょっと尖った部分、だったのかもしれません。
とりあえず、この引きで次が出たらどうなるか楽しみであります。

てなところで次は『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか2』です。

ごはん食べたい! -なんでもしますから?- (GA文庫)

天乃 聖樹
出版社:SBクリエイティブ
発売日: 2013-03-14