高木幸一・著、ぜろきち・イラスト、GA文庫。
5月5日(日)読了。
灰堂青は、ある日の放課後の屋上で自殺未遂の少女に出会す。
基本、人間嫌いの彼は、放置するのが正しいとは思っていた。
だけど、彼女が飛び降りたとき。
体が勝手に動いていた。
気がつけば、彼女を抱いて共に屋上からダイブしていて……
人間嫌いの少年が、偶然の出会いを元に少しずつ人間を見直していく御華詩。
うん、前作から引き続いての青春絵巻でありますが、いい雰囲気ですねぇ。ライトノベルというジャンルにこういうのは必要ですな。これが許されるのもライトノベル、なのでありましょう。というか、こういうのもあるよ、ということが言いやすい作品かもしれません。
個人的に主人公の心情は理解しやすいものでありましたが、恐らく地味な御華詩ではあるでしょう。ですが、心地よい読後感でありました。
てなところで次は『這いよれ!ニャル子さん11』です。