西尾維新・著、 VOFAN ・イラスト、講談社 BOX 。
11月23日(土)読了。

十月下旬のある日の昼休み。
暦は、神原から忍野の姪という忍野扇を紹介される。
あの忍野の姪というだけあって、扇は怪異絡みの相談を暦へと持ちかけた。
そうして、何かちぐはぐな扇との学内の探索に入るのだが……

阿良々木暦の過去に纏わる、もしくはおっぱいには勝てないという御華詩。

今まで、思わせぶりでメタ気味のちぐはぐな言動を繰り返した何者か(いや、まぁ、大体予想つきますが)である忍野扇を聞き手にして語られる阿良々木暦の過去から今に到る忘却されていた物語。

ここで新キャラが大量に出てきたりして一瞬『めだかボックス』を思い出したりもしたのですが、それはそれとして、老倉さんは中々良いキャラですが、これから、どうなるんでしょうねぇ。

あと、今回はミステリな感じで、やっぱり西尾維新はミステリ作家だよなぁ、と感じたり。ミステリはいい。しかし、最後の思考パターンが扇よりだったんで登場人物視点ではなんだかなぁ、って感じだったんですが、それはきっと、読者としては登場人物を客観的に見てるから、そっちを先に思いつくだろう、ってメタファなんでしょうな。扇は読者なのですから。

次回はおうぎの謎が明かされるのか? そう見せかけてまた別のキャラに焦点が当たるのか? まぁ、余り予想しても唐突に違う話が挟まったりしかねなくて詮無い気がするので、考えずに次を楽しみにします。

てなところで引き続き『中二病でも恋がしたい!2』です。

終物語 (上) (講談社BOX)

西尾 維新
出版社:講談社
発売日: 2013-10-22