榊一郎・著、神奈月昇・イラスト、GA文庫。
5月23日(金)読了。

自宅を襲撃され、重傷を負ったフォロン。
生死の狭間を彷徨う彼が収容された病院に迫る暴走精霊。
首謀者は、〈エンプティ・セット〉。精霊と人間の蜜月を終わらせれる者。
フォロンを守るため、奏始曲に操られた精霊達を迎え撃つ、ツゲ神曲楽士派遣事務所の所員たち。
だが、それは陽動だった。
コーティカルテ達が病院を離れた隙に、因縁深い髑髏の上級精霊ディエスが手術直後のフォロンの元へ現われ……

物語も佳境に入りましたねぇ。悪化の一途を辿る精霊と人間の関係。
その中で、問われる、契約精霊と契約楽士の必然の別れをどうするか、という、避けようのないテーマ。
容赦のない展開ではありますが、ここからどういう風に幕を閉じるのか?

……いや、まぁ、『エイフォニック・ソングバード』を先に読んじゃってるので、なんとなくは解るのですが。
ともあれ、赤のシリーズは次でラストなのですが、その前にここへつながる遥か昔の物語である白のポリフォニカへ向かう予定。

と言いつつ次は音楽繋がりというかなんというか、『きんいろカルテット!2』です。

神曲奏界ポリフォニカ ディサイディング・クリムゾン (GA文庫)

榊 一郎
出版社:SBクリエイティブ
発売日: 2012-11-14