木野裕喜・著、キンタ・イラスト、GA文庫。
2月28日(土)読了。
第三次世界大戦が勃発し、核戦争で壊滅的打撃を受けた地球。人類は、自分たちでは正しい判断が出来ないと諦め、『 Judge System 』により管理統制された道を歩み始める。
百年以上の時が過ぎた頃。式守雄馬は、資源の配分を物理的な戦争では無く論理的な戦争~MMORPGのアバター同士の戦争をしている時代に冷凍睡眠から目覚める。
彼は、己の知る時代とのギャップを痛感させられながら、この世界を変えるために動き始める……
『北斗の拳』の導入と同様の道を辿った人類が、肉体言語では無く北欧神話をモチーフとしたMMORPGに道を見出される世界。
システムに管理統制されたディストピアの定番の世界観の下、歴史を奪われて色々と骨抜きにされた人類に、それらを忘れていない人間がコールドスリープから目覚めて変化を与えていく……ってまとめると、本当、ベタベタなSFのプロットなのですが、それをMMORPG+北欧神話の皮を被せてライトノベルとして成立させている、といった感じでしょうか。言いたいことは分かるのですが、若干、技の動きのイメージが掴みにくかったりもしましたが、そこそこ暑苦しい主人公でいい感じでありますな。当方基準におけるヒロイン不在ですが、次巻に期待。
あと、読んでて無性に『東方紅魔郷』のEXボスに挑みたくなりました。まぁ、あの弾幕は完全パターン化可能な低難易度の弾幕ですが(;^^)
てなところで次は『虚構戦役の戦導師《アンシミュレイテッド・インキュベーター》2 三英雄の革命戦争』です。