今村昌弘・著、創元推理文庫。
11月24日(木)読了。
娑可安湖の惨劇から数ヶ月が過ぎていた。
剣崎比留子と葉村譲はとあるきっかけでW県の元研究施設を訪れた。
そこには、一人の予言者がおり「あと二日のうちに、この地で四人が死ぬ」と告げる。
予言は真実なのか? 半信半疑な中、居合わせた者の一人が命を落とし……
『屍人荘の殺人』の続編。予言という超常的なものを扱いつつも、本格ミステリとしてのロジックの積み上げに魅せられますな。
クローズドサークルが抱える問題に面白い理由づけがされていたり新鮮な読後感であります。
また、ワトソン役という存在についても興味深いアプローチ。
ネタバレ避けると抽象的なことしか書けないのですが、とてもよきミステリでありました。
てなところで次は『小説が書けないアイツに書かせる方法』です。