池田明季哉・著、安田現象・イラスト、電撃文庫。
2月14日(金)読了。

水溜明は、母から受け継いだ研究が上手く行かず悶々とする日々を送っていた。
そんな中、友人の邦人が彼女ができてパワーアップしたという話を聞いて、閃く。
かくして彼は、彼女を創ってしまったのだが……。

現在上映中の『メイクアガール』のノベライズ。映画の内容をそのままなぞりつつ、明と0号の一人称で描くことで内面を掘り下げた感じでありますな。
彼女を文字通り『創って』しまう明という人間の欠けているものやら、逆に0号が手に入れていくものやら。
全体的に懐かしさを感じてしまいそうになるプロットではありますが、今の時代に合ったテクスチャになってはいるというか。 映画を観て想像していた内容が大体合っていたというか、やっぱりラストはそういうことだったんですな。一種のホラーとも取れますね。

てなところで、次は『メイクアガール episode0』です。