池田明季哉・著、安田現象・イラスト、電撃文庫。
2月18日(火)読了。
川ノ瀬初は、科学技術に長けた人材育成のための〈次世代高校生プログラム〉の選抜に2位で合格した。
そのプログラムで、彼は最下位合格の深森ソナタと、1位合格の水溜稲葉とチームを組むことになり……。
『メイクアガール』の前日譚。すべての元凶である水溜稲葉がどうしてああいうことをやらかしたのかが描かれた作品。
どこまでも合理的で人間性に欠けて見える稲葉ながら、本当に人間性がなかったのか? 明に向けていた感情はなんなのか? そんなことが垣間見えますな。
初とソナタと稲葉の三角関係的なところもありつつ、それぞれに科学的な論理に基づいて筋を通して行動するのでラブコメというテイストではなく。結論だけ取り出すと人の心のない稲葉の狙いも、理解はできてしまうというか。
本当、水溜稲葉というキャラは面白いですな。
てなところで、次は『君の膵臓を食べたい』です。