ダニエル・キイス・著、早川書房。
8月2日(土)読了。
障害を抱えたチャーリィは、かしこくなればもっとみんなと仲良くなれると思っていた。
あるとき、彼は実験の被検体に選ばれる。頭をよくする実験に喜んで協力したチャーリィだったが……。
読む機会を逸し続けてたんですが、なぜか唐突に読みたくなったので思い切って読みました。
学生時代から周囲で高評価する人が幾人もいた作品ですが、なるほど、こういう話だったのですねぇ。
急激に知能レベルが変わることで、何が起きるのか? そういうテーマのサイエンス・フィクションですな。
理解できないからこそ無垢でいられたものが、人並み以上の理解力を備えたことでどういうことになってしまうのか。
美しく締められていますが、この結末だからこそ美しいのでしょうな。
あと、とにかく、翻訳が非常に大変な作品ですな。その辺りは訳者のコメントでどうやったかは明かされていますが。
てなところで、次は『機動戦士ガンダム Ⅲ』です。