高橋弥七郎・著、いとうのいぢ・イラスト、電撃文庫。
7月11日(火)読了。
今回は外伝集。短編集の形態で、どれもよいですなぁ。
『マイルストーン』は大恐慌から数年後のアメリカを舞台とするマージョリーさんの過去話。フレイムヘイズの使命、価値観とその裏に潜む哀しみというか、そういったモノが異端とも言えるフレイムヘイズとの出会いと別れを通して描かれてます。今と昔、ここでの出会いが御崎町でのマージョリーさんにどう影響しているのかとか、色々と興味深い御華詩でした。
『セレモニー』はシャナに対して最大の強敵である吉田一美の誕生会の一幕。最後の弟は反則ですねぇ。この辺の心理描写とか、やっぱこの作者上手いですねぇ。
『キープセイク』は先代『炎髪灼眼の討ち手』と激しい戦いを繰り広げた『九垓天秤』のチェルノボーグの御華詩。敵側に当たるわけですがその中での彼女の想いと、周囲の気遣いが心地よいです。
『狩人のフリアグネⅡ』は…… まぁ質問コーナーですな。
本編の先が気になりますが、色々と裏事情も観れる楽しめる内容でした。
と、次は日日日『ちーちゃんは悠久の向こう』です。