早矢塚かつや・著、ヤス・イラスト、MF文庫J。
8月1日(火)読了。
第二回MF文庫Jライトノベル佳作受賞作。
なんというか、とてもよい御華詩でした。意図的かどうかはともかくメタ物語として非常にストレートというかこれ以上無いほど物語の物語という構成で、切なくて、でも温かい、そんな心地よい読後感の作品。正直、文章がちょっと怪しいんですが、それでも、登場人物の心情がよく伝わってきました。
中でも、一つの物語の中核となる一人の少女の残した呪いは強烈でした。その辺りからぐっと盛り上がってきましたねぇ。この辺の呪いの解釈とか云いセンスしていると感じます。ただ、作者が現役高校生の為、受験戦争で当分次回作は無しというのは残念ですね。この流れで発展性ありそうなんですが。そんな先が楽しみな作品でした。
さて、それでは次は『かのこん4』です。朝比奈さんの活躍に期待。