穂史賀雅也・著、シコルスキー・イラスト、MF文庫J。
10月3日(火)、読了。
第二回MF文庫Jライトノベル新人賞優秀賞受賞作。
ふむ、なるほど。正直、筋書き的にはそんなに真新しい感じはしないんですが、書き方というか、持っている空気がちょっと新鮮でした。恐らく、その辺りが新人賞受賞の要因でしょうね。手堅く安定した作品よりも、不安定でも何かを持った作品。そういう評価が妥当と思える御華詩でした。

話の提示の仕方とかが面白くて話に引き込まれて一気に読んだんですが、それだけのモノを持ちながら、何か消化不良気味というのは否めないというか、物語としての完成度は他の受賞二作の方が上に思えました。ただ、書き出しのセンスと、選択肢を箇条書きにしてゲーム的な雰囲気を出す手法やら、やっぱりいい空気を持っていると感じました。この空気をどういう方向に持って行くか、次回作以降に期待です。

と、次は『ヤクザガール・ミサイルハート』です。