高殿円・著、きなこひろ・イラスト、GA文庫。
4月21日(土)、絶賛読了。
早くもスノウドロップの真実を突きつけるミナギ編完結。
なるほど、そういう選択ですか。あと、予想はしていましたが、ミナギはあのネタだったんですね。

なじかは知らねど……

毎回思うことですが、このシリーズは他と違ってこっちの世界との繋がりが強いのです。前の巻なんで微妙にネタバレご容赦願うと『オズの魔法使い』と勘違いさせて『ティファニーで朝食を』だったりするのですが、今回もまた面白いネタを仕込んでますねぇ。 O Frotuna! ってカルミナ・ブラーナかぁ。確かに、ありゃ闘い向きです。つか、なかなかいい訳詞のセンスしてますね、この作者。

このシリーズ、その辺の曲押さえてるとBGMを脳内補完できるんで可成り楽しいです。今回もその場面は本当に脳内が白熱してました。思わず口ずさみそうになりましたが、口ずさむにはテナーが気持ちよく歌う音域なんで自粛。って、思わず今、何年か前の兵庫県合唱祭で演奏したときの『カルミナ・ブラーナ』のコーラス譜持ち出しました。気持ちいい音域ですねぇ、

しかし、この曲に関してはスノウの楽器であるコントラバスは確かに活きますねぇ。まぁ、何よりポリフォニカ・ワールドの未来ではナンセンスというかある意味禁忌とされる『歌』でそれを伴奏に神曲を奏でるのがスノウドロップですがね。あとは賛美歌とか聖歌(賛美歌:プロテスタント、聖歌:カトリック)は詳しくないんで、聖書の一節としか知らなかった詩に付けられた曲とかもあってそういう遊びが理解できると楽しみは倍増しますねぇ。

あと、プリムローズお嬢様はどうしてそう、イロモノ方向に行ってるんだか…… 黒さと桃まんさダントツですな。

とまぁ、そんなところで次は久々の流水大説『パーフェクト・ワールド』です。