田中ロミオ・著、山崎透・イラスト、ガガガ文庫。
7月7日(土)読了。
印象的なタイトルの通り、人類が既に地球上の支配者の地位を失い緩やかに滅びに向かう世界の物語。とは言え、殺伐とした御華詩ではなく、すっかり運命を受け入れて衰退した世界で細々とのんびり人類は過ごしています。そんな地球上の人類の次の支配者は、平均身長10cmで三頭身の妖精さん。これは、国連の新人調停官として故郷に帰還した”わたし”と妖精さん達との交流の物語。
……って、テーマだけ書き出すと何か大層な御華詩っぽいですが、基本的にユルユルの御華詩です。妖精さん達は平和そのものですし。単に楽しいことをやって気ままに集合離散していく、そんな地球の支配者。でも、そんな彼らの在り方の中に、現在の人類に対する皮肉めいたモノも感じたりもしますが。
とまぁ、そんなところで次は『 SHI-NO -シノ- 呪いは五つの穴になる』です。