成田良悟・著、エナミカツミ・イラスト、電撃文庫。
10月8日(月)読了。
今回は、列車の事件の前後で言及されていた、ガンドールとルノラータのごたごたを巡る御華詩。
ネタバレは控えますが、この事件は第1巻と似たような手法で様々な人物の思惑が情報の受け渡しで絡み合って一つに集約していくという構成でした。1巻ほどの衝撃はなかったものの、その辺の多重の視点を最大限に利用した見せ方はよいですねぇ。

そしてこのシリーズの定例として、誰が主役というのはないんですが、個人的にはガンドール三兄弟の末っ子のラックが結構中心的だったかなぁ、と思います。徹しきれない彼の甘さというか、人間的な部分がいい味を出していますねぇ。あと、伝説の殺し屋『葡萄酒(ヴィーノ)』も楽しいですねぇ。行動原理が無茶苦茶で。

なにげに新キャラも出てきたりしてどんどん登場人物が増えてますがそれぞれがしっかり描かれてるんで今後の活躍が楽しみです。

とまぁ、そんな訳で祭り中につき引き続き『バッカーノ! 2001 The Children Of Bottle 』です。