成田良悟・著、エナミカツミ・イラスト、電撃文庫。
10月10日(水)読了。
仲間との再会の為に、世間から隔離された森の奥に佇む小さな村を訪れたマイザー達が繰り広げる、これまでとは時代が異なれば雰囲気も異なるバッカーノでしたが、いやはや、やはり面白い。この作品の設定の懐の広さを感じさせますね。この根底にある設定が活きてますねぇ。
今回も誰が? と明示されては居ませんし扱い的にも微妙ですが、中心人物は『笑顔』の為なら手段を選ばない、マイザー達の古い友人であるミスター・ハッピーエンドこと、エルマー・C・アルバトロスが物語の中心でしたが、彼の生き様は中々に興味深いですねぇ。『世界中の人間を笑顔にしたい』とは甘ったるく無茶な信念に聞こえますが、あそこまで徹底していると気持ちいい。一人を覗いて初出になる他のマイザーの古い友人達も中々に魅力的なキャラでその辺が絡んだ過去話も残りの中にあるかなぁ、と楽しみにしています。

そんな訳で引き続き『バッカーノ! 1933<上> THE SLASH ~クモリノチアメ~ 』です。